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Channel: このごろの下島八段と大表四段と長徳三段
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大表拓都三段対長徳徹志三段ハッピバースデー三番勝負

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いまさら記事第1弾 
去る5月に行われた、大表拓都三段対長徳徹志三段ハッピバースデー三番勝負の
様子をお届けします。 諸事情により遅れてしまいました
※このような記事が2~3個ほど続くかと思います 笑

廣田会長の熱い記事をご覧ください。


★大表拓都三段対長徳徹志三段ハッピバースデー三番勝負
(5月28日・29日・30日)

富山のツートップのお二人は、誕生日が大表さんが5月28日、
長徳さんは27日と一日違い。
大表さんは25才になるが、長徳さんはちょうど20才!
ついに大人の仲間入り、これはおめでたい。
コロナ下ということで、なかなか簡単には帰省できないこともあり、
ファンとの交流を深めたい、そして少しでも元気で活躍してほしいとの願いから、
表題のイベントをおこなうことになった次第。
しかも、「それなら解説でお手伝いしましょう」と
下島陽平八段からありがたい申し出があった。
すると妙案が浮かんだ(笑)ズームを使用してみなさんとライブで
観戦するともっと楽しいのでは。
これなら、解説をうかがうだけでなく、観戦者同士、下島先生にフォローしてもらいながら、
あーでもないこーでもない好きなことを言いながら観戦できそう、
一人で見てるよりよほど面白い、そして盤上以外の会話も楽しめそうだ。
初めての試みだったが、お互いに顔が見れるという安心感もあり、
中にはファミリーで観戦したり、すごくリラックスした時間が過ごせたと思う。







初戦は28日、大表さんの誕生日に行われた。
対局場は「野狐」持ち時間は一人30分、秒読み30秒3回。大表さんの先番で始まった。
途中で思ってもみないことが起きた。
えーっ、なんと上野愛咲美女流棋聖が観戦に入室してこられた。



ご存じのように4月から「囲碁フォーカス」の講師をされている。
下島先生とのコンビは絶妙で、名前の通り、その愛らしい語り口は番組を
いつも和やかにそして華やかさも漂っていた。
その愛咲美先生が、観戦者のみなさんのために
「途中の場面で(愛咲美の一手)を出題しましょう」とのこと。
それは嬉しい^^あの「ハンマーパンチ」を体感できる、とあって、
みなさんも大喜び。
また両対局者にとってもうれしい誕生日プレゼントになったのではないだろうか。
三か所ほど出題してもらったが、当たった!はずれた!え、そこか、なるほどなぁ!
そのたびに画面の中でみなさんから歓声があがる。
そして結局終局まで見届けられていたが、愛咲美先生の優しさに観戦者は感謝しきり、
笑顔がいっぱい、本当にありがとうございました。
終局後、激闘を終え、ズームの画面に表れた二人は、みなさんから
「誕生日おめでとう!」と祝福を受けて嬉しそうだった。
結局、初戦は長徳さんの2目半勝ち、二局目は大表さんの白番4目半勝ち、
そして決勝局は白番の長徳さんが中押しで制した。
長徳さんは、小学生のころから大表さんに何局も相手してもらっており、
普段から兄貴分として慕っているが、今回は対局で恩を返した形になった。
二人とも「とても良い刺激になりました。これからも頑張ります」とのこと、
少しでも彼らに元気になってもらえればそれに越したことはない。
棋士は、注目されることが大切だ。
大表さんは、一昨年は7連勝でしばらく全棋士中単独トップだったし、
昨年は長徳さんが14連勝で棋士中第一位の「連勝賞」を得た。

この稿を書いている時点(11月19日)では大表さんが8連勝とトップを走っている。
春先の不調から抜け出しているように見える。
山あり谷あり、まだまだ道の途中、それぞれの目標に向かって
「日々の努力」あるのみ、頑張れ!

黒 大表拓都 三段  
白 長徳徹志 三段  241手まで白番2目半勝ち



記事・写真:廣田 徹
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